アミノ酸肥料(チッソ肥料)の役割

土づくりがしっかり出来上がった後は、アミノ酸肥料の出番です!!

アミノ酸肥料は有機栽培でも使用するチッソ肥料ですが、役割としては光合成を担う葉緑素づくりに使われます。

通常の化成慣行栽培では、作物は土壌から水(H2O)と無機態窒素を水の蒸散に合わせて吸収します。
そして、その水と二酸化炭素を葉緑素に運び込んで太陽光線から発生したエネルギーを利用して炭水化物を作り根に送ります。
そこで吸収した無機態窒素と結びつけ、通常は根でアミノ酸を合成します。

しかし、
この際、天候が悪い場合や無機態窒素の土中濃度が高く吸収量が多い場合は、アミノ酸に必要な炭水化物が不足し、体内(茎・葉・実)に余剰な硝酸態窒素を残留させてしまいます。
これが「ほうれん草などはエグミ(灰汁)があるので茹でこぼしをしないといけない!」などと、まことしやかに言われているもので、化学肥料の弊害が理由です。
きちんと作られたほうれん草は茹でこぼしなど必要ありません。生でも食べられるのが本来当たり前なのです。

そして、炭水化物が不足していることから、作物の細胞を守る細胞壁や骨格を形成しているセルロース・ヘミセルロースの材料不足を起こし、害虫や病原菌から体を守ることができなくなります。
その結果、農薬を使わざるを得なくなるということになります。

これらは、以前お伝えしている3つのポイント

1. ミネラル施肥の優先
2. 堆肥の利用
3. アミノ酸肥料の施肥

で、ほぼ解決できます。

特に植物の生長は「水溶化された炭水化物をいかに根に吸ってもらえるか ! 」
が大きな課題ですが、アミノ酸肥料を使うことで下記のような大きなメリットを得ることができます。

加えてアミノ酸は根から直接吸収されます。

アミノ酸はもともと炭水化物が結合した有機態窒素であるため、無機態窒素とは異なり光合成で作られた炭水化物をほとんど必要としません。
したがって、使われなかった余剰の炭水化物は、作物を強化する植物繊維(セルロース・ヘミセルロース)へ回すことができるため、病害虫にさらされにくい体質になりながら高品質・高収量を実現することができるのです。

炭水化物といっても色々あるのですが、
化学記号であらわすと、基本は【C (炭素)・H (水素)・O (酸素)】の組み合わせでしかないのです。
このように考えると、植物生理における施肥の考え方も少しわかりやすくなるのではないでしょうか。
※ここでアミノ酸肥料を使用する際、20%位を海藻系肥料にすることで、植物の生長に必要な微量元素も補給することができます。
(ただし、海藻系肥料は亜鉛が多くなりがちなので多用は注意)

繰り返しになりますが、栽培における基本的なポイントは3つだけです。

1. ミネラル施肥の優先
2. 堆肥の利用
3. アミノ酸肥料の施肥

そして、これらが持つポテンシャルを最大限に生かしてくれるのが【腐植酸】なのです。
腐植が生命の源といわれる理由は、CEC(陽イオン交換容量)が最大であるからなのです。

APEX-10(エーペックステン)は、この腐植が天然のものであり、土を活性化させてくれる微生物も多く含んでいる製品です。

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