腐植は生命の源 大地の力

2020世界でも恵まれた穀倉地帯といえば、真っ先に上がるのがウクライナのチェルノーゼムでしょう。

 
 

世界で最も生産力のある農耕地と言われ、実際にこの地は小麦の収穫量から世界の三大穀倉地帯となっています。

この生産力の秘密は土。

この地帯の土は真っ黒な色をしていますが、この黒い色の正体こそが「腐植物質」なのです。
世界では既に「腐植物質=土のポテンシャル(地力)」は常識となっており、農業を主軸としている国では積極的に活用されています。

ちなみに、よく誤解されることなのですが、
土に堆肥などの有機物(鶏糞・牛糞・米ぬか・油粕など)を入れると、土の中の水分の助けによって微生物が分解をしていきます。このとき全ての有機物が分解されるかというと、そうではありません。
有機物が分解されてできた成分などが再合成され、別の構造をもった有機物が生成されるという事もあるのです。

どのような有機物ができるかは土壌の性質によって異なり、その土壌に特有の有機物が作られます。
これが腐植と呼ばれています。
ですから、堆肥や醗酵させて作った有機肥料などは有機物ではあっても腐植ではありません。それらが分解されて別の構造の有機物に再合成されたもの、その土に特有の有機物が腐植なのです。

この腐植ですが、実は、その詳細はまだ明らかになっていないのです。

というのも、今日の進んだ高分子化学の知識と技術をもってしても、腐植は複雑極まりない構造で、未だ解明されていないという事が一つ。
そして、もう一つは、腐植は粘土鉱物と複合体を作っていて、分析するためには分解する必要があるのですが、そのためには強いアルカリを使って処理しなければなりません。ところが、腐植は複雑なだけでなく構造が大変壊れやすく、この処理を行うと腐植の原型が失われてしまうのです。

まだまだ、不明な事が多い腐植ですが、現在農業の世界においては腐植を二種類に分けて考えられます。

◆ 栄養腐植 
      土壌中の微生物によって容易に分解され、分解時に無機物を放出。
      土壌微生物の活性を高め、団粒構造を形成。

◆ 耐久腐植
     土壌中の微生物による分解がされず不安定。陽イオンや水分を保持。
     土の緩衝能(イオン濃度やpH出来るだけ一定に保とうとする能力)を持つ物質としての役割。

※ 腐植に関する説明は「腐植とは」もご覧ください。
https://nagano-apex-10.com/hushoku/

さて、ウクライナのチェルノーゼムなどの三大穀倉地帯と比較される国内の農業地帯として、関東平野の真っ黒な[黒ボク土]が挙げられますが、この[黒ボク土]に含まれる腐植は分解がほとんど進まない事が特徴で、栄養源としてはあまり価値がないことから[耐久腐植]と位置づけられています。

具体的に何が違うかというと、腐植の性質の違いでもう一つ重要なものがあるのです。

前述の中に、腐植はその土地特有の有機物であることを説明しましたが、関東ローム層のような火山灰土に含まれる腐植は、土壌中のアルミニウムと結びついています。
一方、チェルノーゼムに含まれる腐植は、土壌中のカルシウムと結びついていて、アルミニウムと結びついている場合と比べて、微生物に分解されやすいのです。

結果、チェルノーゼムでは各種の栄養が作物に豊富に供給されるという事になるのです。
また、腐植の原料としての草の繁茂のしかたや気候も関係しています。

APEX-10(エーペックステン)は、ウクライナの穀倉地帯と同じ土質である北米の腐植層から採掘し、特許を得た手法で水分と固形物質に分離したのち腐植含有率を12%に平均化したものです。

つまり、土壌のカルシウムと結びついた農作物に最適な腐植なのです。 

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「おいしい作物は健全な土壌から」
より豊かな土づくりのために
「天然液体腐植酸 APEX-10」をお届けします

green assist 辰(shin)
長野県小県郡長和町長久保1643番地
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