天然腐植酸の効用

天然液体腐植酸 APEX-10(エーペックステン)は、北米の天然腐植層から採掘し、特許を得た手法で水分と固形物質に分離したのち、腐植含有率12%に平均化した製品です。

今回は、この【天然腐植酸】の効用について5点あげてみます。

1. 土壌の陽イオン交換容量(CEC)を大きくしてくれます。
土壌中の腐植酸は、粘土鉱物粒子の表面に吸着して複合体になったり、アルミニウム、鉄などの酸化物や水酸化化合物と結合して難溶性の化合物を形成したりして、土壌コロイドとして存在しています。
粘土鉱物粒子と腐植酸との結合で生成した土壌コロイドは、表面に負電荷が増えて陽イオンを保持する能力が高くなるのです。
陽イオン保持能力の増え方は、1+1=2 の単純な算数和ではなく、それ以上の相乗効果が表れることが実証されています。
土壌の陽イオン交換容量が大きくなるにつれて、保肥力が増大するほか、酸度及びアルカリ度の緩衝作用もあるので、土壌の改良にも効果があります。

2. 耐水性団粒を増やす。
腐植酸は粘土鉱物粒子の表面に吸着されて、接着剤のように粘土粒子同士をくっつけて団粒を作ります。
幾つかの鉱物粒子同士がくっついて小さな団粒(ミクロ団粒)ができ、次に小さな団粒がくっついて大きな団粒(マクロ団粒)ができ、さらにそれらが複雑にくっつき合うことで、より大きな団粒(粗大団粒)ができます。
腐植酸の存在によりできた団粒は耐水性があり、形成したマクロ団粒と巨大団粒を安定的に存続することに重要な役割を果たしています。

3. 土壌微生物を増やす。
腐植酸は有機物であるため、土壌微生物の棲みかとエサとして利用されます。
APEX-10は、そもそもが天然の液状化した液体天然腐植酸なので、APEX-10自体に数万種類以上の微生物が存在しています。(検査済み)
そして、腐植酸には、土壌微生物多様性の維持と有益微生物の増殖による土壌病原菌への拮抗作用を通じて、植物の病害や生育不良を抑制する効果があるのですが、数万種類の微生物が生きているAPEX-10がより効果的で、実証実験においても結果が出ている理由の一つでもあります。

4. キレート作用の強化
腐植酸は多数の活性官能基を持っているので、キレート作用により土壌に固定されているリン酸など養分の有効化、重金属や放射性物質などの有害物質を吸着して排除する作用があります。

5. 生長刺激効果
フミン酸肥料は、植物の呼吸、種々の酵素活性、薄壁組成の発達、細胞薄膜の浸透性の活性化等を促進してくれます。
そのために、フミン酸肥料はホルモンの生長を活性化する働きがあります。

以上のように、腐植酸の役割は多様にわたり、植物生育を間接的に促進する効果があるのですが、腐植酸そのものには「窒素、リン酸、カリ」の含有量が僅かで、肥料法に規定されている肥料登録基準には達していません。

そのため、APEX-10は天然液体腐植酸として販売しておりますが、肥料には該当しません。

一方、硝酸で処理された再生腐植酸、
つまり、ニトロフミン酸にアンモニア、カリウム、マグネシウム、リン酸を加えたものに限って、腐植酸質肥料として登録販売されています。
加えて、地力増進法において、亜炭や褐炭などを硝酸または硫酸で分解し、カルシウム化合物またはマグネシウム化合物で中和したもの、いわゆる再生腐植酸に属するニトロフミン酸だけが、政令指定土壌改良資材として認められています。

APEX-10が日本の法律において、肥料にも土壌改良剤にも属さず、天然腐植酸であるため栽培履歴にも掲載する必要がなく、慣行農業や有機農業など農法のジャンルに関係なく利用できるのは、こういった理由なのです。

 

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「おいしい作物は健全な土壌から」
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「天然液体腐植酸 APEX-10」をお届けします

green assist 辰(shin)
長野県小県郡長和町長久保1643番地
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