pHとEC  ① pHについて

ラテン語 : pounds Hydrogenii(ポンドゥス ヒュドロゲニイイー)
Poundsは重量、Hydrogeniiは水素を意味しています。
ちなみに「ペーハー」はドイツ語の読み方で、英語読みでは「ピーエイチ」です。(JAS規格では「ピーエイチ」となります)

pHは水素イオン濃度を表し、その液体に水素イオン「H⁺」がどのくらい存在しているのかを表すための単位です。
液体の酸性、アルカリ性は、その液体に溶けている水素イオンの量によって決まります。

※詳しくはこちら
    https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/kagakukiso/archive/kagakukiso_27.pdf

pHの数値は0~14まであり、pH7が中性、7より小さくなるほど酸性が強く、7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。

土壌のpH調整がなぜ必要なのかというと、pHは植物の成長に必要な肥料の効き方に大きく関係しているからなのです。
全てではありませんが、酸性が強い土壌では、野菜の根が傷む、根がリン酸を吸収しにくくなる等、作物にとっては良い条件でないことが多いのです。
一方でアルカリ性に傾くと、マグネシウムや鉄などのミネラルの吸収が妨げられ野菜の育ちが悪くなったり、病気が出やすくなったりします。

 

日本の土壌は一般的に酸性寄りです。
もともとの性質もありますが、土壌が酸性になってしまう原因は、次の3つが大きな要因となっています。

1 雨が多いため、土中のアルカリ分(石灰分)が流される
2 雨そのものが酸性になっている(酸性雨)
3 化学肥料を使う(多くが酸性肥料)

また、意外と知らない人も多いのですが、植物そのものも土壌を酸性化します。

 

 
 

 

作物が根から養分を吸収すると、代わりに根から水素イオンを出します。
水素イオンが出る=pHが下がる(水素イオン濃度が高くなる)=酸性に傾く
ということになるので、作物を育てると土壌は酸性に傾いてくるのです。

例えば、リン酸(P)が植物に吸収され易い形で存在するのはpH5.5~6.5くらいですが、
土壌が酸性になると、鉄(Fe)・マンガン(Mn)・アルミニウム(Al)などが遊離してリン酸を固定してしまいます。
逆に、アルカリ性に傾いた場合は石灰塩として沈殿し溶けなくなります。

これらのことから、植物の育成にpHの調整はとても重要なのです。

さて、作物はそれぞれの種類ごとに生育に適したpH値(好適土壌酸度)があります
栽培する土壌の酸性度が作物に適していないと生育不良などの原因となるので、作付けをする前に酸性度の調整が必要になるのです。
※作物ごとの好適土壌酸度 (引用 : 農林水産省公開資料など)

pH値 葉菜類 果菜類 根菜類
6.5~7.0 ホウレンソウ エンドウ  
6.0~6.5 アサツキ・ワケギ
アスパラガス
シュンギク
セロリ
ニラ
ネギ
ハクサイ
パセリ
ブロッコリー
ミズナ
レタス
エダマメ
オクラ
カボチャ
キュウリ
シシトウ・トウガラシ
スイカ
ズッキーニ
ソラマメ
トウモロコシ
トマト
ナス
ピーマン・パプリカ
メロン
ラッカセイ
サトイモ
5.5~6.5 キャベツ
コマツナ
タマネギ
チンゲンサイ
イチゴ
ゴーヤ
カブ
ゴボウ
ダイコン
ニンジン
5.5~6.0     サツマイモ
ジャガイモ
ショウガ
ニンニク
ラッキョウ

天然の腐植酸であるAPEX-10(エーペックステン)は、
フルボ酸の働きもあり、自然な形で土壌をアルカリ性にし、そのうえで陽イオン交換容量が多いため保肥力が高まり、
イオンの吸着力(マグネシウムや鉄など)が大きいという力が働きます。

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「おいしい作物は健全な土壌から」
  より豊かな土づくりのために
「天然液体腐植酸 APEX-10」をお届けします

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長野県小県郡長和町長久保1643番地
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