畑(土壌)のタイプごとに考える施肥設計

様々な土壌設計の方法がありますが、土壌の特性によって方法は千差万別です。
ですので、可能であれば土壌特性は細かく把握している方が、栽培における対策、特に施肥設計は効率的にできます。
そして、そのうえでAPEX-10(エーペックステン)を使用すれば、吸肥率は圧倒的にあがりますので、より効果は明確に出ます。

今回は、土質や畑の状態によって注意する点を簡単にまとめてみました。

砂質の土
砂質の土の場合、上限値で施肥設計を行うとアルカリ性に傾きやすい傾向があります。
特に、ク溶性のミネラル資材を使うとアルカリ性になりやすいのです。
アルカリ性になると、微量元素が吸収されにくくなり、硝酸化成が進み、土壌中の硝酸が多くなってしまうというマイナス面が進みます。

そこで、成分中に硫酸イオンを水溶性のミネラル資材を組み合わせて、過度にアルカリ性に傾かないようにします。
単純な方法としては、ク溶性と水溶性のミネラル資材を50:50にして設計します。

APEX-10は、土壌を限りなく中性化してくれる働きがあるので、併用することで、より土壌の健全化が促進されます。

 

粘土質の土
もっとも問題なことは、土の物理性の悪化です。

腐植などの有機物が少ないと土の団粒構造が発達しにくく、通気性、保水性、水ハケなどが悪くなります。
どんなに優秀な資材を使っても、物理性が悪ければ植物の根はその資材を十分に吸収できません。

そのため、粘土質の土の場合は、何よりも土の物理性の改善が最優先となります。

ひとつは、良質堆肥を投入して団粒構造を作ることです。施肥量には幅があります。
通常だと10a当り500㎏くらいで良い場合でも、荒れ地で粘土質が強い場合は3t以上必要になる場合もあります。
たとえ堆肥の投入によって、いくつかのミネラルが上限値を超えたとしても、堆肥の投入による団粒構造の形成を優先
させなければなりません。

この場合、APEX-10はフルボ酸が土壌の団粒化を促進するため、大きな力を発揮してくれるのです。

根のまわりに十分な酸素がなければ、肥料成分を吸収することができないからです。
また、適当な時間と温度(積算温度)が確保できるのであれば、土壌団粒を一気につくることができる【太陽熱養生処理】
を行う
ことをお勧めします。

◆ 火山灰土
黒ボク土に代表される火山灰土の場合、多くは土壌が酸性に傾いていて微量元素が効きにくくなっています。
そこで、施肥設計における上限値内で、ミネラル肥料を有機肥料に包んで施用(特に微量元素などは堆肥に混ぜて施用)すると効果が出やすいでしょう。

その上で、APEX-10を使用すると、pHを限りなく中性化してくれますから、土壌の健全性はより促進されます。

ミネラルを単独で施用するよりも堆肥で包んで施用した方が、堆肥中の有機酸が微量元素をキレート化し、作物に吸収されやすくなります。
明らかに目視レベルで効いているのが実感できます。
また、火山灰土はリン酸吸収係数が高く、リン酸が効き難い傾向があります。
このタイプの畑で太陽熱養生処理を行うと、不溶性のリン酸が可溶化し、鉄や苦土などのミネラルと結びついてミネラル肥料の肥効を抑制させることがあるので注意が必要です。

◆ 田畑輪換タイプ
稲作の後作として野菜作りを行う田畑輪換は、比較的多く見られます。
田畑輪換の畑は、稲作の際に代かきをしているので土が単粒化しており、根に酸素が十分に供給されないことが多いのです。
そのため、土の団粒化が最も大きな課題になります。

地温が高い(18度以上)時期に、堆肥を施用して耕耘し土壌団粒を作りましょう。
ワラ等も一緒に耕耘することで土壌に繊維が供給され土壌団粒がより作られやすくなります。この際に、APEX-10を併用することで土壌の団粒化はより促進されます。
施用する堆肥は、C/N比の低い窒素の多いものでも、繊維(ワラ等)があれば土壌団粒を作り維持することは可能です。

最終的に、土壌団粒の形成は酵母菌やクロストリジウム属の細菌などの嫌気性菌によるところが大きいので、地温が高くないと土壌団粒を作る力が弱くなってしまいます。
微生物は地温が低くなってからでは動きが鈍くなってしまいますので、出来る限り早く暖かい時期に耕耘することがポイントです。

◆ 荒れ地・放棄地タイプ
耕作放棄地のような畑は、いったん土壌分析を正確に行い上限値で施肥設計を行うことをお勧めします。

問題は窒素堆肥です。
耕作放棄地は、地力として残存窒素量が極端に低くなっているケースが多々あります
ですから、放棄期間にもよりますが目安としては通常の2~3倍必要になることが多々あります。
また、様子を見ながら、最初は葉物など栽培期間が短い野菜を育て、土が出来上がってから根菜や果菜類などに切り替えることをお勧めします。

加えて、団粒構造を作るために堆肥の施用は不可欠です。
堆肥が十分に用意できない場合には、イネ科の緑肥を作って土に還元することで土をやわらかくする方法もあります。

こういった事をしっかり行えば、どんなに遅くても3年ほどで土はしっかりと仕上がってきます。
ただ、実例としてAPEX-10を使用することで、ほぼ1年で土が仕上がった例は10か所以上で確認されています。
自然の山野で循環された土と同じ健全な腐植土! この本質がApex-10なのです。

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「おいしい作物は健全な土壌から」
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「天然液体腐植酸 APEX-10」をお届けします

green assist 辰(shin)
長野県小県郡長和町長久保1643番地
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